食品交換表が改定されました(第7版)
2014.2.3 糖尿病の療養とは糖尿病治療の目標を正しく理解し、実行することにより血糖値とHbA1cが効果的に下がる結果が出なければなりません。従って過度に運動して食不養生、充分な糖尿病知識をもち食不養生、忙しく仕事して食不養生、ストレスとか気持ちのイライラで食不養生では良い検査値にはつながりません。 いつもお話していますが、糖尿病治療は住宅の4本柱があるように、どの柱が欠けても住宅は不安定になります。自宅の4本柱をもう一度見直してください。4本柱とは1食事、2運動、3薬物(インスリン、内服剤、4糖尿病の学習(さかえを読むことです)のことです。その中でも「食事」の柱は治療の基本となるもので大黒柱といえます。古くからいわれている言葉で「食事療法を制するものは、糖尿病を制す」といわれます。 食品交換表は昭和40年9月から使われていますが、平成25年11月1日に改定(第7版)されました。 新しい年のスタートに立ったところでもう一度食品交換表を見直してはいかがでしようか。必ず新しい発見があり、検査の改善につながるヒントが見つかると思います。. 新しい交換表の改定部分の幾つかを次に掲げます。 1.「糖尿病とは」、「糖尿病の治療」について8頁にわたりのべています。これらは第6版にはなかったものです。 糖尿病を復習するには、新しい考え方も入っており一読の価値があります。 2. 1単位(80カロリー)当りの栄養素の平均含有量(g数)が変わりました。 表1 表2 表3 表4 表5 表6 炭水化物 新 18 19 1 7 0 14 旧
18
20
0
6
0
13 タンパク質 新 2 1 8 4 0 4 旧 2
0
9
4
0
5 脂質 新 0 0 5 4 9 1 旧 0
0
5
5
9
1 3. 昨年中は「糖質制限食」が流行しました。これを考慮して糖質を抑えたい人のために一日食事量に占める炭水化物の比率を60%、55%、50%にした時の栄養素配分が載っています。 4. 外食、インスタント食品、調理加工食品の品数が多くなっています。 5. 食品(表1、表2、表4)の一単位当たりの糖質量(g)、食物線維量(g)が載っています。 それによると表2では梨、はっさく、柿、さくらんぼ、ぶどう、バナナの糖質は多く、ライチー、マンゴーはさらに更に高いです。西瓜、メロン、パイナップルはそれほど多くありません。牛乳については普通牛乳(5.8g)より低脂肪牛乳(8.8g)の方が糖質は多くなっています。 6. 一日摂取単位の栄養素配分の変わったところがあります。小数点以下も記載され細かくなりました。 例 20単位 表1 表2 表3 表4 表5 表6 調味量 新 9 1 5 1.5 1.5 1.2 0.8 旧 11 1 4 1.5 1 1 0.5 ※ 改定食品交換表(第7版)は事務受付で買い求めできます(945円)
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