「糖尿病教室」を知っていますか 2017.11.24 糖尿病を良く知ることは、合併症を防ぐのに最も必要なことです。 多くの糖尿病患者さんは合併症を防ぐために療養生活のコツを知りたいといっています。これは何もむつかしい話ではありません。いつもの生活に少し糖尿病を意識する気持ちを持つだけでよいのです。特別なことをする必要はありません。糖尿病教室ではその療養のコツを教えています。 糖尿病の治療は合併症を防ぐのに次のような糖尿病治療の構図が考えられています。
良い糖尿病を維持できる基本はこのピラミッド図底辺の基礎固めができていなければ成り立ちません。従って「糖尿病教室」でその要領を学んでほしいです。 10数年前になりますが糖尿病教室を受けたことのある人とない人のヘモグロビンA1cを比べたことがあります。それぞれ100名ちかい人達で比べましたが、糖尿病教室を受けている人は受けていない人と比べヘモグロビンA1cは1.0%低いことが分かりました。このことは糖尿病教室で療養のコツを学んだか否かのちがいと考えています。 今年の8,9,10月の3か月間に入院して糖尿病教室に出席された43名の患者さんにアンケート調査を行いました。結果が出ましたので示します。 糖尿病教室に出席して患者さんが感じたことは、「生活改善するべき問題点が分かった」と答えた人は42.1%、「新しい知識をもらった」と答えた人は36.8%です。併せて79%の患者さんは新たに療養していくコツが分かったと考えています。それならこの教室に参加できない理由を患者さんに考えてもらいました。その理由は「教室の良さを知らないでいる」が41.2%、「教室のあることを全く知らなかった」が17.6%で合計59%の人たちは糖尿病教室の有用性を知らないでいることが分かりました。 これらの事実は我々スタッフにとって、大きな驚きです。「PRがたりないですよ」と言われている思いがして反省と共に、これからは皆さん方に{糖尿病教室」のよいところを更に一層お話していくことにします。 「糖尿病教室」についてさらに詳しく知りたい方は看護師に」お尋ねください。 アンケートにご協力くださった方々に厚くお礼を申し上げます。
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