新年明けましておめでとうございます 2020.1.7 私どもの病院は昭和56年8月15日に開院し、今年で39年の年月が経ちました。 開院当初は北海道で初めての糖尿病専門病院としてスタートしましたが、全国的に見てもそれ程糖尿病患者さんは多くはありませんでした。ところが社会事情が変わり、糖尿病が発病し易い世の中に変わってきまし。すなわち糖尿病は生活習慣病の代表疾患となってきました。しかも平成期なかばから合併症が全国的に増加し、糖尿病に係わる医療費がうなぎ上りに上昇してきました。厚生労働省は2005年に「糖尿病対策推進会議」を立ち上げ糖尿病対策を講じています。しかし残念なことに全国1000万人の糖尿病患者さんはすでに何10%に既に合併症発病の時期に入ってきていました。 当院は少しでも合併症を防ぐ、とどめるために糖尿病新薬、医療機器で対応し、年間の糖尿病行事(食事講習会、年2回の歩こう会、パークゴルフ会、糖尿病教室、糖尿病患者会にれの木会発行機関紙)でヘモグロビンA1C7.0%を越えないよう啓蒙してきました。 さらに当院職員の診療レベル上げるために、スタッフひとり一人が研究テーマを持って毎年の学会、研究会で診療の実情と対策を発表しています。 これまでの研究に参加、協力して下さった患者さんに厚くお礼を申し上げます。これらの研究発表一つ、一つが病院の診療レベルアップに寄与しています。 そこでこれまでの研究業績をまとめましたので、テーマ毎にみて自分が協力した演題名を探し当てて下さい。 当院における糖尿病臨床研究のまとめ <日本糖尿病学会における発表演題 (医師) > 昭和
56 非クロストリジウムによりガス産生蜂窩織炎を起こした糖尿病の一例
57 ヒトインスリンを用いたインスリンキット製品の検討
58 糖尿病患者における半合成ヒトインスリン製品の検討
59 ヒトまたはブタインスリンの治療中におけるインスリン抗体の変化
60 糖尿病患者の治療中における尿中CPRの推移
61 ヒトインスリン混合製剤の臨床治験
62 抗体ビーズを用いたインスリン抗体測定の基礎的研究
63 新規に合成又は半合成ヒトインスリン治療を始めた糖尿病患者のインスリン抗体価の推移 平成
1
糖尿病教育入院における栄養指導の評価 (
岡田和子 栄養士)
2
インスリン吸収に及ぼす血管拡張剤の塗布効果
3
NIDDM患者治療後の基礎分泌、追加分泌の検討
4
拭き取りなし自己血糖測定器の使用経験
5
糖尿病患者が食事を分割摂取したときの血糖値と血中IRI
5
簡易血糖測定器3機種の測定値における評価
6
糖尿病患者が蔗糖、麦芽糖、でんぷん摂取時のアルカボースの効果
7
糖尿病患者の飲酒時の血糖値と血中IRI
8
糖尿病患者に就寝時の中間型または混合型インスリン注射した時の効果
9
糖尿病患者の教育効果の持続について
10
糖尿病患者の血糖コントロールを悪化させる自己管理の問題点
11
超速効型インスリンLisproを食後注射した時の血糖降下について
12
札幌と姉妹都市ポートランドにおける糖尿病患者の自己管理の比較
13
糖尿病患者の血糖値とHbA1cの自己認識
14
超速効型インスリンを用いた強化療法における一日5回注射の検討
15
インスリン治療入院患者における1週毎のHbA1cの低下
16
糖尿病患者が定期的に朝食前と毎食後SMBGした時のHbA1cの変化
17
HbA1c悪化に対する朝食前及び各食後血糖の寄与
18
血糖悪化又は改善する時のHbA1cに係わる朝食前と各食後血糖値の寄与
18
朝食前血糖値を下げるといかに血糖コントロールが改善するか
19
昼食後血糖を下げるといかに血糖コントロールは改善するか
20
朝食後血糖はHbA1cに寄与しているか、否か
22
GLP-1アナログ製剤ビクトーザの2型糖尿病患者に対する臨床効果についての検討
23
2型糖尿病患者のインスリン治療をGLP-1に変更した時の血糖コントロールと体重減少効果 24 既存のインスリン治療をインスリン・アスパルト70Mixとインスリン・グラルギンの併用療法に
切替えた時のHbA1cの変化を検討
25
混合インスリン製剤の速効インスリン成分比の差に基ずくHbA1cの変化
25
インスリン使用中の患者に対するメトホルミンからシタグリプチンへの切り替えによる有用性
26 メトホルミン無効症例に同剤を再投与してHbA1cの改善を認める
27
2型糖尿病のHbA1cが改善していく時の食前食後血糖値の寄与
28 食前食後血糖のHbA1cへの係わりを2型糖尿病患者の悪化群と改善群で比較
< 国外糖尿病学会における発表演題 (医師) > 1994 Self-Care Adherence and Blood Glucose Levels, HbA1c in Insulin-Treated DiabeticPatients in Sapporo and Sister City Portland ( IDF in Kobe、Nov, 1994 ) 2007 Contribution of Prebreakfast and Postmeal Blood Glucose to HbA1c Levels in Insulin-treatedType 2 Diabetic Patients with Poor and Improved Glycemic Control ( ADA in Chicago、June, 2007 ) 2017 Differrence in the Pre- and Postmeal Glucose Values Corresponding to AIC between Improving and Worsening Control in Type 2 Diabetes Patients ( ADA in San Diego, June, 2017)
<札幌市病院学会における発表演題 (看護師、薬剤師、栄養士) > 平成
9 インスリン注射を食事前後で行ったときの血糖値と血中IRIの変化
−
9 食事に対しインスリン注射時間がずれた時の血糖値の変化 浅沼 由紀子
10 食後血糖値を調べる時の時間帯
谷口 清美
11 脂肪摂取時の血糖値の変化 須貝 亜希子
12 運動とインスリン吸収
−
13 高脂肪食摂取時のSU剤の効果 西村 園美
14 果物摂取時の血糖値に及ぼす影響 大島 理香子
15 糖尿病患者での糖質野菜摂取時の血糖値の変化 安藤 未奈子 15 「糖尿病教室」 小針 悦子
17 「糖尿病教室」担当講師に対する患者の評価 高井 珠己
18 日内血糖変動は再現性があるか
鈴木 和子
18
間食を辞めるための有志会をつくって 佐々木 敦子 19 雪かきは糖尿病の運動療法になりうるか
〜安全で効果的な雪かき作業を考える 森居 路子
20
教育入院後の糖尿病患者の食行動変化 小林 幸織
21
外食・間食・飲酒がHbA1cに及ぼす影響 小杉 久美子
24
災害時想定した糖尿病薬剤の患者認識度について 佐々木 敦子
27
独居高齢者のインスリン注射管理と訪問看護師介入の実状 中村 千晶
< 北海道糖尿病看護研究会 (看護師) > 平成 18 雪かきは糖尿病の運動療法になりうるか
〜安全で効果的な雪かき作業を考える 高嶋 睦
20
糖尿病患者が治験参加した前後での意識変化 久保田 仁奈
23
高齢糖尿病患者を家族で療養介助した時の血糖コントロール改善効果 佐々木 美木
23
糖尿病を持つ働きざかりの男女の心理・行動がHbA1c値に及ぼす影響 久保田 仁奈
24
2型糖尿病患者のインスリン導入前後における心理的変化 高野 恵美
25
子育て世代の女性糖尿病を考える 高嶋 睦
27
転倒予防も兼ねた継続可能な運動療法を目指して 前沢 弘美
<札幌市医師会医学会 > 平成 6 糖尿病患者が食事を分割摂取した時の血糖値と血中IRI
7 糖尿病患者がでんぷん、蔗糖、麦芽糖摂取時のアカルボースの効果
8
糖尿病患者が飲酒時の血糖値と血中IRIの変化
9
糖尿病患者に就寝時の中間型又は混合インスリン注射した時の効果
10
糖尿病患者の教育指導後の糖尿病知識と療養態度の変化
11
糖尿病患者の血糖コントロールを悪化させる自己管理上の問題点
12
札幌市とポートランド(USA)との糖尿病患者教育後の血糖コントロールの比較
13
札幌市と姉妹都市ポートランドにおける糖尿病患者の自己管理の比較
14
糖尿病患者における血糖値とHbA1cの自己認識
15
速効型インスリンを用いた強化療法における一日5回注射の検討
16
インスリン治療入院患者における1週毎のHbA1cの低下
17
食後高血糖とHbA1cとの関係
18
HbA1c悪化に対する朝食前および各食後血糖の寄与
19
血糖悪化または改善する時のHbA1cに係わる朝食前及び各食後血糖の寄与
21
朝食後血糖はHbA1cに寄与しているか、いないか
22
朝食前または各食後血糖を単独で下げた時のHbA1cへの寄与
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